みことば

どうか、もう一年

投稿者

hirakata

投稿日

2020-09-26 08:10

閲覧数

2666

「ぶどう園の番人に言った。『見なさい。三年間、このいちじくの木に実を探しに来ているが、見つからない。だから、切り倒してしまいなさい。何のために土地まで無駄にしているのか。』番人は答えた。『ご主人様、どうか、今年もう一年そのままにしておいてください。木の周りを掘って、肥料をやってみます。それで来年、実を結べばよいでしょう。それでもだめなら、切り倒してください。』』（ルカの福音書13章7–9節）

　先日、久しぶりに四日市の教会を訪問した。ふと見ると、恩師の堀越葉満先生宅の庭に植えてあったいちじくの木が大きく成長しているのを見て驚いた。「いったい、どうしたんですか。ほとんど実も実らなかったのに。」すると、葉満先生は、「そうなのよ。土を入れ替えてみたら、こんなに大きくなったの。実もいっぱいなって引っ張りだこ。勝手に持ってく人がいるのよ。一人で食べ切れないからいいんだけど。」

　土を入れ替える…。「そうか。いちじくのせいではなかったのだ。土が良ければ、すくすくと成長できるんだ。」私たちの成長もそうだと気がついた。皆、成長する力が備わっているのだ。ほんとうは実がたくさんなって、みんなに喜んでもらえる木なのに、どう頑張っても成長しないで諦めてしまうことがある。だとしたら、一度土を入れ替えてみたらいい。それは、新しい価値観であり世界観だ。自分の世界観を一度、見つめ直してみたらどうだろう。それが当たり前で、正しいと思い込まないで欲しい。実がならないとしたら、土がおかしいのだ。「新しい皮袋に新しいぶどう酒」の喩え話もあるではないか。

　栄養いっぱいの土とは、聖書の価値観だと確信している。それは、私の経験だ。土とは心であり、心とは世界観だ。イエスさまの言葉を聞くこと、聞き続けること。それが土の入れ替え作業だ。やり続ければ、いつの間にか内側の成長力が解放されて、立派な実を結ぶようになる。人々が実を求めてやってくるようになる。「いつまでですかって？」そうですね。この聖書のことばによると一年かな。一年、辛抱してやり続ければということかも。

　皆さんに、その栄養たっぷりの土をお分けしたいと思う。いかがでしょう。一度、聖書のみことばに耳を傾けてみませんか。いっぱいの実りを期待して。

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