「ですから、主人によってその家のしもべたちの上に任命され、食事時に彼らに食事を与える、忠実で賢いしもべとはいったいだれでしょう。」（マタイ24：45）

栄養のあるみことばの食事をバランスよく提供することが、教会のリーダーたちの責任であり、仕事です。いつ主が来られてもよいように、緊張感を持って責任を全うするように命じておられます。主が来られるとは、「再臨」です。私たちにはそれがいつのことなのか知らないと、主イエスは言われました。ですから、適切な緊張感を失うなと教えられたのです。

栄養の悪い食事とは、「主人の帰りは遅くなる」と心の中で思い、仲間のしもべたちをたたき始め、酒飲みたちと食べたり飲んだりしている」（マタイ24：48、49）ことです。この世の価値観を中心にし、いつまでもこの世の生活が続くように錯覚することです。私たちは、そのような錯覚や騙しに陥ってしまっているのではないでしょうか。

その日は、「ノアの日のように」、全地の表に住むすべての人に突然臨むのです（ルカ21：34、35）。今回、新型コロナの災害で、そのことを痛感させられました。たった一月の間に、世界中がパニックに陥りました。あれよ、あれよという間に、世界が大混乱に陥っているではないですか。「ああ、世の終わりも、このようなのだな」と深く反省させられたのです。「世の終わりが来るぞ」と、新天地などの異端や新宗教は人々を脅し、眩惑し、偽りの信仰に人々を引きずり込んでいます。その勢いは、驚くべき状態です。正統的な教会は（それに遠慮してでしょうか？）、終末をますます語らなくなってしまいました。その結果、キリスト教が倫理宗教になってしまっているのです。終末をただしく教えないことが、異端や新興宗教の拡大に力を与えたことになりました。そのことを、今回のことを通して、真剣に悔い改めるべきでしょう。

今回のウィルスの脅威を通して、とくに教会の責任を預かっている人たちは、主からの警告としてみことばに真剣に耳を傾けるべきです。（とくに、新天地の問題は人ごとではなくて教会の責任です。）主のみことばは完全であり、その通りにすべて実現するからです。

「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのかあなたがたは知らないからです。」（マルコ13:33）