「こうして、ふたりの目は開かれ、自分たちが裸であることを知った。そこで彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちのために腰の覆いを作った。」(創世記3章7節)

    創世記3章で、アダムは自分たちが裸なので、創造主と顔を合わせるのが恐ろしくて身を隠したと言いました。アダムとエバの裸を隠す、服があったのです。目には見えない服を着ていたのです。

　聖書は、目に見えないものの方が大切だと語ります。確かに、愛や正義、真理は目に見えません。見えるものより、見えないものこそが大切なのです。創造主の命令に背いて堕落した人間は、それから目に見えるものこそ価値があると錯覚して生きています。立派な服を着たり、豪華な飾りを身につけたり、美しくなりたがるのはそのせいです。目に美しいこと、楽しいものが幸せをもたらすと思い込んでいるのです。

　パウロは、「キリストを着なさい」と命じています。創造主は目に見える容貌や肩書きでなく、私たちの心を見られる方です。その人が、キリストを着ているかをまず見られるのです。キリストを着る者だけが、創造主に近くことができ、交わることができます。キリストを信じるものを、キリストと同じだと見なしてくださるのです。

　見えない服とは何でしょうか。それは、キリストの臨在のことです。その人の心に、キリストが住んでいるということです。

　あなたは、キリストを着ていますか。もし裸なら、キリストの服を与えていただきませんか。「イエスさま。あなたを着させて、私の罪を覆ってください。」とお祈りしてください。